2018年に出版された武田友紀さん著作「繊細さんの本」。
こちらの本が話題を集めた理由は、多くの人に当てはまる悩みのパターンと対処法が書かれていることにあります。
また「HSP」という言葉を広めたことでも有名ですね!
繊細な傾向がある人のことを指します。1996年アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によって考案された心理学用語です。
HSP = Highly Sensitive Person
(直訳:高度に敏感な人)
HSPは5人に1人の割合とされ、性格や気質ではなく生まれつきに備わると言われています!
「繊細さんの本」では、敏感な体質にある人を「繊細さん」と優しいテイストで取り上げられています。
感受性が高く、ストレスを溜め込みやすい繊細さんは、周囲への気遣いや人間関係に敏感な傾向にあります。
そこで!
繊細さんの特徴や悩みを改善する方法について解説された「繊細さんの本」が話題を集めることになったのです!
今回は「繊細さんの本」を要約してまとめました!
「繊細さんの本」続編シリーズ
【繊細さんの本】自分が「繊細さん」かどうかをチェック
繊細な人は、自身が繊細だという認識が低くなる傾向にあるようです。
そこで、自分が繊細さんかどうかをチェックする項目があります。
- 人といると疲れやすい
- 他人の雑さが気になる
- 周りの環境から過剰に刺激を受けやすい
- 身近に機嫌の悪い人がいると緊張する
- 気遣いしすぎて仕事に時間がかかる
- 他の人よりも深く考えることが多い
- 他人の痛みにも敏感に反応する
- 些細な変化を敏感に察知
- 知的好奇心が高い
▲の特徴に当てはまる人は、繊細さんの傾向があると言われています。
参照:「繊細さん」の本
著者は他にも、「自分が繊細さんであるかどうか」の指標を紹介されています▼
- 他の人よりも深く考えることが多い
- 音や光など、周りの環境から過剰に刺激を受けやすい
- 他人の痛みにも敏感に反応する
- 些細な変化を敏感に察知する
これらの項目について、「4つ全てに当てはまると繊細さんであり、一つも当てはまらない場合はおそらく繊細さんではない」と著者は主張されています。
「繊細さんの本」の内容は、繊細さんだけでなく様々な人に役立つ知識が紹介されているので参考になると思いますよ!
「隠れ繊細さん」も存在する
繊細さんの中には、一目だけでは分からない「隠れ繊細さん」がいることも著者は主張しています。
例えば、会社や学校ではテキパキと行動していても、家に帰って一人になると考え事をしすぎたり、自分の発言に思い詰めてしまう傾向のある人が挙げられます。
繊細さんは、自分の中では「些細な事だ」と分かっていても、大きく落ち込んでしまう傾向があるのです。
繊細さんは自分を解放することを意識すると良い
ここでは、繊細さんが陥りがちな考え方から自分を解放できるようになるポイントを挙げます。
参照:繊細さんの本
誘いや頼み事を断っていい
繊細さんは「人前では良い人でいよう」と思う傾向があります。
そのため、誘いを受けたりお願いをされると「今の自分に出来なくはないかな…」と思い、つい引き受けてしまうことがあります。
このことから、繊細さんは日常の生活において、自分の人間関係には「頼み事を断らない人を求める人」が集まってしまう傾向があるのです。
繊細さんは「頼みを断ったら自分は嫌われてしまう」「自分は空気を読めない人と思われる」と困惑してしまう傾向にあるのです。
このようなケースへの対処法は、自分の素を出すことで自分を解放することにあります。
つまり、自分の素を出して嫌なことは断るように自分を変えていくことにあるのです。
すると自分の人間関係には、「それでも自分に好意的で関心がある人」だけが残っていくようになります。
自分の人間関係が適切な形に入れ替っていくのです!
苦手な人やモノを嫌っていい
繊細さんは、自分が「苦手だ」と感じた人に対して苦手意識を隠そうと気遣いをする傾向があります。
そのため、普段よりも笑顔を作ってしまう傾向にありますが、このような「あの人はどこか苦手かも・・・」といった感覚は防衛本能だとして解説されています。
苦手と感じることは防衛本能なのです。
なお、自分が相手を苦手と感じているか分からないときは、第一印象を参考にすると良いとされています。
相手の機嫌がなぜ悪いかを確認していい
繊細さんは人を察知する能力が高いですが、ときには相手を誤解してしまうこともあります。
例えば、相手の機嫌が良くないとき、その気持ちを察しすぎて「もしかしたら自分のせいで機嫌を悪くしているかも?」と気負ってしまうことがあるのです。
そうした場合、相手の気持ちを確認してみると思い込みから解放されていきます。
「何かありましたか?」
「私が淹れたコーヒー少し濃かったですか?」
「どうかなさいましたか?」
自分のせいではないことを確認すると思い悩みから解放されていくのです!
困ってそうな人を助けるときの対処法
繊細さんは、相手から頼まれていないにも関わらず助けに入ってしまう傾向がありますが、相手が望んだ助け方をできずに行動が空回りしてしまい、ショックを受けてしまうことがあります。
そうした自分への対処法としては、困っている人を見たとき、助けるかどうかひとまず待って見守ると良いとされます。
見守っているうち、相手が助けを必要とするサインを出したことを確認してから助けに入ると、適切な行動が取りやすくなります!
ちょっとしたことでも頼っていい
繊細さんは人に頼る発想が少ない傾向にあるとされています。そのため人に頼りやすくなる行動が紹介されています。
参照:繊細さんの本
1.頼る発想を持つ
人に頼りやすくなるにはまず、人に頼る発想を少しずつ持っていくことが勧められています。
例えば、人に頼りやすくなる発言としては、「ちょっとお願い、」といった一言を前に置くことがオススメです。
いきなりだと人に頼りづらいと思いますので、少しずつ頼る発想を持つようにすると良さそうです!
2.推測に留まらず確認する
人に頼りやすくなるには、人のことを推測するだけで留まらずに実際に確認を取ると良いとされています。
例えば、「あの人は依頼を果たせるだろうか」といった推測だけに留まらず、実際に確認を取るといったことが挙げられます。
「◯◯さん、順調そうですか?」といったように確認を取ると良さそうです!
3.信じて任せる
いちど任せたことに対して、むやみに確認や気遣いをしないようにすると、今後も人に頼りやすくなると言われています。
初めは小さなことから任せていくと良いですね!
めんどうな人やコトから離れていい
学校や職場、家族などの人間関係や業務において、辛さが限界を超えそうなときは距離を置いて離れたほうが良いと「繊細さんの本」は勧めています。
また、自分が苦手だと感じる発言をする人が近くにいるときは、「この人は非繊細さんかもしれない」と認識することで、自分自身へ安心感をもたらせると言われています。
認識することで理性を高く保ちやすくなるのです!
繊細さんはマイルールを作ると自分の意思を表現しやすくなる
繊細さんは、自分の行動の半分以上を自動的に行ってしまう傾向にあると言われています。
その理由は、5人に1人の割合とされる繊細さんは少数派にあるため、社会性を保つようにと多数側の行動に合わせてしまう傾向があるからです。
解決策は、「このパターンならこうする」といったようにあらかじめマイルールを作ることです。
すると、自分の意思を反映させた行動に繋げやすくなります。
パターンに応じたマイルールを作ってみましょう!
繊細さんと非繊細さんの存在
繊細さんと反対の性質を持つ人を「非繊細さん」と著者は述べています。
「非繊細さん」であることも生まれつきに備わった傾向だと言われていますよ!
人のコミュニケーションが噛み合わない原因の一つとして、他人を自分のように思っていることが挙げられています。
そのようなときにストレスを軽減させるポイントは、繊細さんと非繊細さんが互いの存在や違いを理解することにあります。
次の項目では、繊細さんと非繊細さんの違いについて要約しています。
「繊細さん」の仕事ペース
繊細さんと非繊細さんの違いとして、ここでは仕事のペースについて見ていきます。
繊細さんは仕事の進行速度が遅いようにみられがちですが、長期的にみると非繊細さんより早い傾向にあると言われています。
- 長所:作業途中でもミスを修正して丁寧で細かに作業を進める傾向があります。そのため最終的には完成度のクオリティが高く仕上がりやすいです。
- 短所:仕事の進行を遅くみられてしまうことがあります。
- 長所:仕事の要領が良く、タスクを早くこなせる傾向があります。
- 短所:作業に荒さが目立ってしまうことがあります。修正作業の発生は結果的に繊細さんより時間がかかってしまう場合があります。
繊細さんと非繊細さん!
どちらも特徴的ですね!
「繊細さん」はマルチタスクが苦手
繊細さんは業務の進行が遅く見られがちなため、スピードを求められるマルチタスクが苦手な傾向にあります。
たとえマルチタスクに優先順位がつけられたとしても、繊細さんは「全てのタスクが大事」と考える傾向にあるのです。
マルチタスクへの対策は、「タスクを1つずつ進める」ように意識することが挙げられています!
【繊細さんの本】繊細さんは同じ仲間を見つけると良い
繊細さんは、自分と同じ繊細さんとコミュニケーションを取ると良いと「繊細さんの本」で主張されています。
まず、繊細さんは「5人に1人しかいない」と考えるのではなく「5人に1人もいる」と考えると良いと言われています。
繊細さんが仲間を見つける方法(2種類)
- 自分が見つけに行く
- 自分を見つけてもらう
自分が見つけに行く
自分と同じような繊細さんを見つけるには、自分が好む店やイベントなどに行ってみると良いとされています。
繊細さんが好む場所は「繊細さんにとって優しい場所」だと言えるのです。
五感の鋭い繊細さんが好む場所には、「良い景色」「良い匂い」「良い音楽」が提供されている可能性が高いと考えられています。
繊細さんは五感で心地良く感じられる場所に自然と集まる傾向があるのです!
参照:「繊細さん」の本
自分を見つけてもらう
例えばネットやSNSなどで、自分の好きなものを発信すると、他の繊細さんと好きなタイプが合致することがあります。
出会った人たちと過ごすと気が楽になったり、繊細さんならではの会話も生まれやすいと言われています!
繊細さんの悩み解決まとめ集「繊細さんの知恵袋」
【要約まとめ】「繊細さん」の本
この本では他にも「ストレスを防ぐワザ」や「楽になれる基本」、「肩の力を抜いて働くワザ」「自分を活かすワザ」などが紹介されています。
「人は自分のままでいられたら元気になれる」
心理カウンセラー武田友紀さんの優しい言葉に勇気づけられる「繊細さんの本」の紹介でした!
「繊細さんの本」の中身は優しいデザインとレイアウトで「とても読みやすい」と好評です!
試し読みから確認できると思いますよ!
それでは最後に、「繊細さん」の本の要約まとめです。
- 人といると疲れやすい
- 他人の雑さが気になる
- 周囲に機嫌の悪い人がいると緊張する
- 気遣いしすぎて仕事に時間がかかる
- 知的好奇心が高い
- 誘いや頼み事を断っていい
- 苦手な人やモノを嫌っていい
- なぜ機嫌が悪いかを確認していい
- 助けるときは、いったん待つ
- ちょっとしたことでも頼っていい
- めんどうな人やコトから逃げていい
今回は繊細な人にオススメの話題本「繊細さんの本」の要約まとめでした!
最後までお読み頂きありがとうございました!
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