【嫌われる勇気】貢献する感覚が幸せをもたらす『アドラー心理学』要約まとめ

書籍「嫌われる勇気」の要約まとめ本の要約
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全国200万部、世界440万部を突破した書籍「嫌われる勇気」。
(著者:岸見一郎、古賀史健)

アドラー心理学への入門編とも言われ、対話篇による読みやすさが定評です。

(アドラー心理学とは?)
心理学者アルフレッド・アドラーによる、「現代人を幸福にする」と評された心理学です。

「嫌われる勇気」が好評な理由は、多くの人が次の疑問を抱いていることです。

「人は変われるだろうか?」
「世界は複雑じゃないの?」
「誰もが幸福ってありえるの?」

そして、これらの疑問に「嫌われる勇気」は答えており、さらには対話形式で展開しているため、読みやすく共感しやすい作品と好評なのです。

» 嫌われる勇気
 (4.5)*(2020/11)

「嫌われる勇気」のポイントは、「幸福に生きるための考え方」です。

幸福に生きるための考え方
  1. 人は変われる
  2. 世界はシンプル
  3. 誰もが幸福になれる

それでは、「嫌われる勇気」の要約ポイント「幸福に生きるための考え方」をそれぞれ見ていきましょう。

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「人は変われる」(なぜか?)

「嫌われる勇気」における要約ポイント「人は変われるについて」のイメージ

「嫌われる勇気」が「人は変われる」と言える理由は次の2つです。

人は変われる理由
  1. 「人はトラウマ、怒り、劣等感を道具として利用しているから」
  2. 「怒りはコントロールできるから」

(これらを使ってしまう理由は、「自分を演出するため」や「言い訳を正当化するため」が挙げられます)

つまりヒトが、都合よく利用しているものなので自分自身で変えることができます。

人はトラウマを道具として利用している

トラウマを道具として利用してしまった人のイメージ

人はトラウマや怒り、劣等感を道具として利用している」とアドラーは主張します。

たとえば、赤面症を抱える人との会話があります。

赤面症の人
赤面症の人

「すぐ緊張して顔が赤くなるので、好きな人に思いを伝えられない」

アドラー
アドラー

「それは赤面症を理由にして、思いを伝えられない状態を自分で作っているだけなのだよ」

「ヒトはコンプレックスを言い訳にして、行動しない理由を作る」と、アドラーの主張があります。

「怒り」はコントロールできる

飲食店でクレームが起こるイメージ

その1「飲食店の例」

飲食店で利用者のシャツに水がかかってしまったとき、怒りをコントロールする例があります。

客

どうしてくれるのだ。弁償してほしい

アドラー
アドラー

今あなたは怒っていますが、怒りはコントロールできないものでしょうか?

客

怒りはコントロールできないでしょう。
こうして私は口に出しているのだ

アドラー
アドラー

では、あなたがナイフを持っていたらその店員を刺していましたか?

客

いや・・・。ナイフで刺すまでは行わないかな

アドラー
アドラー

コントロール出来ているではありませんか

その2「電話の例」

怒りをコントロールした電話の例

大喧嘩おおげんかの途中で別れた後、家の電話が鳴りました。

てっきり喧嘩相手だと思い、怒りの態度で電話に出ますが相手は別の人でした。

このとき、とっさに声を落ち着かせて、電話の対応をしました。

以上の例から、怒りはコントロールできることがわかります。

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「世界はシンプル」(なぜか?)

アドラー心理学による書籍「嫌われる勇気」における要約ポイント「世界はシンプルについて」のイメージ

「嫌われる勇気」によって、「世界はシンプル」と言える理由は次の2つです。

世界はシンプルな理由
  1. 全ての悩みは対人関係
  2. 褒められようとしてはいけない
  3. たいていが自分の課題ではない

全ての悩みは対人関係

自分の事と人の事を分ける

自分の行動の結果は、「自分のためになるか」「人のためになるか」を区別します。

人のパーソナルスペースに介入したり、土足で入るのは良くないことがアドラーの主張です。

褒められようとしてはいけない

心理学者アドラーの書籍「嫌われる勇気」における要約ポイント「褒められようとすることはよくない」のイメージ

「嫌われる勇気」では、禁止事項があります。

3つの禁止事項
  • × 褒められようとすること
  • × 褒めること
  • × 度がすぎる競争は良くない

褒められようとしなくて良い

「出来たら褒める」「出来なかったら褒めない」といった賞罰教育は、褒められないと何もしない精神を生んでしまいます。

「近所の掃除をしていたが、誰からも褒められないのでやめた」といった、褒めてくれるから何かをする考え方は、自分の行動を他人に決めさせていることになります。

つまり、自由な状態でなくなるので褒められようとしなくて良いのです。

褒めることも良くない

褒めることは能力の上の人間が、下の人間に行う評価とされます。そもそも能力の上の人間が、下の人間に対しても行うものではありません。

褒めることは相手に対して、「自分はそのヒトより下なんだ」と潜在的に思わせる行為となるのです。

度がすぎる競争は良くない

著者アドラーは『度がすぎる競争』には注意を促しています。

心理学者アドラー(著者)
心理学者アドラー(著者)

「競って勝たないと、自分にはまるで価値がない」

そのようなことは思わなくて良い

感謝する横の関係を築く

人と人がお互いに感謝をして分かち合うイメージ

人間関係において、相手を褒めることは縦の関係を生んでしまいます。

しかし、縦の関係ではなく、横の関係になることをアドラーは推奨しています。

縦の関係が褒めることに対して、横の関係は感謝です。

褒めるから感謝へ変えることによって、誰かの評価で自分の行動が規制されない自由な状態になります。

「褒めてくれるから行動する」「行動してくれたから褒める」といった縦の関係から解放されるのです。

» 嫌われる勇気
 (4.5)*(2020/11)

たいていが自分の課題ではない

「嫌われるのはイヤだ」と思う人にアドラーは言います。

アドラー
アドラー

「自分の行動で相手が嫌うかは、自分が決められることではない」

たとえば、「大食い」です。

「ものすごく食べるね」と見る人もいれば、「ご飯にがっついて可愛い」と見る人もいます。

自分がどう見られようと相手側の問題なので、自分の課題ではないのです。

「誰もが幸福になれる」(なぜ?)

アドラー心理学による書籍「嫌われる勇気」における要約ポイント「誰もが幸福になれるについて」のイメージ

アドラーによると、幸福とは「共同体感覚を持つこと」だと主張しています。

共同体感覚とは「他の人に貢献できている感覚」のことです。

誰もが幸福になれる理由は、他の人に貢献できている感覚を誰もが持てるからです。

他の人に貢献している「共同体感覚」が幸せ

「嫌われる勇気」での共同体感覚のイメージ

アドラーによると、幸せは共同体感覚によって得られます。

たとえばお金持ちの人であっても、幸せであるかどうかは「他者に貢献できている感覚があるか」によるのです。

共同体感覚に必要なもの
  1. 「自己受容」
  2. 「他者信頼」
  3. 「他者貢献」

「自己受容」

自分自身の良い所と良くないと思う所を、そのまま受け入れます。出来ない所から受け入れると良いです。

ありのまま自身を受け入れると、「自分は〜が出来ないからどう対応をしようか」と考えることができます。

アドラー
アドラー

自己受容は自分の「行為」よりも、なるべく自分の「存在」を自己受容することが望ましい。

行為の自己受容

家族を養うために、…自分はお金だけ稼げばいいのだろう

◎存在の自己受容

自分が家庭にいることで、家族は幸せだと思ってくれるだろう◎

「他者信頼」

他者貢献するには、他者を信頼して「仲間」と思うことが大切です。

見返りを求めるのではなく、無条件で他者を信頼することです。

信頼と信用の違い

信頼しんらい:無条件で信じること

信用しんよう:条件付きで信じること

たとえば、道端で困っている人を手助けするとき、無条件の「信頼」があって行動できていることになります。

アドラー
アドラー

相手はこちらが「信頼しているか」「信頼していないか」をみている。

それなら、まず信頼することだ。

相手が裏切るか裏切らないかは相手側の問題で、自分の問題ではない。

他者信頼ができると次に「他者貢献」ができるようになります。

「他者貢献」

他者に貢献することは、自分自身に幸せをもたらします。

アドラー
アドラー

「他者に貢献できている感覚」さえあれば、そのとき人生の幸福にたどり着いている

「アドラーの心理学を学んだとき誰もが幸せになれる」と言われる由縁です。

(ちなみに自分が「自由」を選んだとしても、他者に貢献しているという思いを持ち続けると、自分の道を見失わずに進むことができると言われます)

【まとめ】

「嫌われる勇気」の要約まとめです。

(青字タップで項目へ)

幸福に生きるための考え方 
  1. 人は変われる
  2. 世界はシンプル
  3. 誰もが幸福になれる
  1. 「人はトラウマ、怒り、劣等感を道具として利用している」
  2. 「怒りはコントロールできる」
  1. 全ての悩みは対人関係
  2. (褒められようとしてはいけない)
  3. たいていが自分の課題ではない
誰もが幸福になれる理由

共同体感覚が幸福であるため、貢献する感覚によって誰もが幸福になれる

  1. 自己受容
  2. 他者信頼
  3. 他者貢献

「アドラー心理学を学んだとき誰もが幸せになれる」

この言葉は多くのアドラー本で紹介されていますが、「共同体感覚」を指していることが分かりますね。

誰もが幸せになれるアドラー心理学「嫌われる勇気」でした。